大阪大学 医学部 医学科 合格
神内宗一郎くん
高松高校 卒業

 僕が受験において大切だと思うことは先取り学習です。僕は数学特待生として東進に入り、中三で数学と英文法の基本を終わらせました。その後、そのアドバンテージを活用し、皆より早く理科の学習を始めました。このような先取り学習を行うことでよかったことは二つあります。

まず、一つ目は苦手な分野の早期発見ができるということです。インプットの時点で完全に知識や考え方が定着していると思っていても、いざ演習をやってみるとできないということが多々あります。実際、僕も先取り学習をして演習をしているうちに、物理のエネルギー保存の理解や数学の積分の扱い方が未熟すぎることに高校二年生の時に気づきました。仮に受験期最終局面に苦手を初めて発見したら、苦手意識を持ったまま試験に臨むということになりかねません。先取り学習をしているとそのようなことが起こるリスクを最小限にできます。

二つ目に余裕が生まれるということです。先取り学習をすることで、復習にたくさんの時間が使えて理解が深まる、理解が深まると模試の成績が良くなる、模試の成績が良くなると安心する、というように心的余裕が生まれます。当然先に学習をするのですから時間的余裕も生まれます。余裕をもって勉強すると次第に勉強が楽しくなって、もっともっと先取りをします。このようなサイクルに乗れると成績はぐんぐんよくなっていきます。こうなると受かるしかありません。

このように先取りは大変かもしれませんが、受験合格への大きなカギとなると思います。高1生は急いで数Ⅲや理科、社会の学習に着手した方がいいと思います。高2生は早めにインプットを終わらせて問題をひたすら解くのがいいでしょう。大学受験は高校3年次で決まるのではありません。高校生活すべての努力、さらに言うとこれまでの人生で積み重ねてきた努力で決まります。これを読んだ皆さんが栄冠を勝ち取ることを心から願っています。

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